眠っている携帯電話のリサイクル
希少金属リサイクルの重要性
現在、携帯電話に含まれる希少金属の採取がゴリラの生息地破壊の一因となっています。北海道に住む15歳の学生、渡辺陸斗さんは、この問題に着目し、不要な携帯電話を回収して個人情報を安全に消去し、リサイクルするプロジェクトを立ち上げました。携帯電話のリサイクル率はまだ低く、多くの端末が眠ったままになっている現状を変えたいという思いから始まった取り組みです。
安全な輸送とリサイクルの工夫
渡辺さんは、北海道には大量の携帯電話を安全に処理できるリサイクルサービスがないことを知り、札幌から東京まで電車と新幹線を使って端末を運ぶ方法を選びました。飛行機での輸送はセキュリティ上の問題があり断念しています。リサイクル会社は持ち込みのみ受け付けているため、直接送ることもできません。こうした制約の中で、個人情報を完全に消去しつつ希少金属を回収するための現実的な方法を模索しています。
プロジェクトの展望と支援のお願い
このプロジェクトでは、携帯電話1台あたり980円のシュレッダー処理費用がかかります。渡辺さんはまず20台の携帯電話を集め、地域から活動を広げていく計画です。携帯電話100万台のリサイクルで約16.4トンの貴重な金属を回収できる可能性があり、環境負荷の軽減にもつながります。希少金属の採掘による自然破壊を防ぐためにも、この取り組みを応援したいところです。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。