ピアノの鍵盤部分をキャンバスに!イラストや写真で自分だけのピアノに変身!
ピアノ鍵盤に新たな彩りを
ピアノの鍵盤は誕生以来、ずっと白黒のままでした。近年ではストリートピアノの外装が多彩になることもありますが、鍵盤自体は変わらず白黒です。そんな中、ピアノの鍵盤一つ一つに自分の好きなイラストや写真を印刷できる「ピアノーラ」という製品が注目を集めています。ピアノーラはステンレス製のカバーにアクリル板を接着し、鍵盤に被せることで鍵盤全体にイラストを表現します。これにより、演奏の表現の幅が広がるだけでなく、見た目からピアノに興味を持つ人が増えたり、部屋の雰囲気に合わせてピアノの見た目を変えられたりする効果が期待されています。
開発の背景と試作の工夫
このプロジェクトは佐賀大学の小嶋さんと中川さんの二人が中心となって進めています。ピアノの鍵盤にイラストを表示する方法として、鍵盤自体を作る案やシール、プロジェクター投影など様々な手段を検討しましたが、既存のピアノに対応し、弾き心地を変えにくいことを重視してカバーを被せる形に決定しました。試作では薄さや強度、鍵盤間の隙間に合う形状など、多くの課題をクリアするために専門家の協力を得ながら改良を重ねています。プロのピアニストからも実際に使用した感想が寄せられ、弾き心地への影響が少ないことが確認されています。
量産化に向けたクラウドファンディング
現在は試作段階で、金型を使わずに製作しているためコストが高く、量産が難しい状況です。そこで、金型製作費用を集めるためにクラウドファンディングを実施しています。ピアノーラは対応機種に制限がありますが、今後も対応機種の拡大を目指しています。自分だけのオリジナルイラストを鍵盤に印刷できるオーダーメイドプランも用意されており、ピアノをより身近に、楽しく感じられる製品として期待されています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。