高校生が同世代へ伝えたい !宮沢賢治と北海道の本「青の旅路」プロジェクト
高校生が挑む『青の旅路』リメイク
札幌新陽高等学校の生徒たちが中心となり、2018年に東京書籍から出版された副読本『青の旅路』のリメイクプロジェクトが進行中です。前回は授業用に制作された本ですが、今回はより多くの人に宮沢賢治と北海道のつながりを伝えたいという思いから、クラウドファンディングで支援を募っています。新たに賢治さんの直筆原稿や未掲載作品を収録し、現代の高校生の視点で賢治文学の魅力を再発見。完成した書籍は北海道内の全高校に寄贈される予定で、紙の本ならではの質感や装丁にもこだわっています。
地域と連携した多彩な活動
このプロジェクトは、札幌市役所で開催された「宮沢賢治来道100年展」や、藻岩地区での「ミヤケン推し活」イベントなど、多彩な活動と連動しています。高校生たちは展示会の企画・運営を自ら手掛け、来場者から賢治文学の新たな魅力を伝えることに成功しました。また、岩手県の賢治ゆかりの地を訪問し、研究発表も行うなど、地域を超えた交流も活発です。さらに、11月には札幌で出版記念イベント「ミヤケン推し活サミット」を開催し、音楽や朗読、ワークショップを通じて賢治の世界観を共有する場を創出します。
支援で広がる未来の読書体験
このプロジェクトは、若者の文学離れを乗り越え、賢治文学の魅力を次世代に届ける挑戦です。支援者には書籍や限定グッズ、イベント招待券などのリターンが用意されており、参加することで高校生たちの挑戦を後押しできます。北海道の高校生が自ら企画し制作する本が、同世代の読書体験を豊かにし、地域の文化を盛り上げることが期待されています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。