海と山が出会うまちで多様ないのちが心地よく漂う【『see/saw』プロジェクト】
田結で「いのち」をつなぐ拠点づくり
兵庫県豊岡市田結(たい)で、地域の自然や人々の「いのち」が交差する場所をつくろうとするプロジェクトが始まっています。保育士であり表現者でもある大本千夏さんが、古民家の購入と改装を目指し、クラウドファンディングで支援を募っています。大本さんは幼少期を自然豊かな宿南で過ごし、子どもたちの多様な表現に触れる中で「いのちをたいせつにする」ことの意味を深く考えるようになりました。田結の豊かな自然環境と地域の歴史を活かし、多様な人々がゆるやかに交わる居場所を目指しています。
田結湿地の保全と地域連携の拠点に
田結は海、川、山が入り混じるエコトーン(移行帯)として知られ、ラムサール条約登録湿地の保全活動も行われています。大本さんのプロジェクトは、この貴重な湿地の保全拠点としても機能させる計画です。地域のボランティアやNPOと連携しながら、絶滅危惧種が生息する自然環境を守りつつ、地域の方々と外部の人々をつなぐ場づくりを目指しています。古民家はカフェやワークショップ、学習スペースなど多様な用途に活用される予定で、地域のニーズに応じて柔軟に変化していくことが期待されています。
支援の詳細と今後のスケジュール
今回のクラウドファンディングでは、古民家購入費と改修費の一部となる300万円を目標に支援を募っています。リターンには手のひら絵本やドリンクチケット、造形クラスの参加券、スペースレンタルなど多彩な内容が用意されています。2025年7月に物件を仮確保し、10月に購入、11月からリフォームを開始。2026年3月には現地見学会や説明会も予定されており、2027年4月のオープンを目指しています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。