【縄文×福祉】一万年以上続いた豊かな時代。障がい者が「文化の担い手」になる物語。
縄文の精神を現代に伝える就労支援事業所
北海道札幌市にある就労支援事業所「まだん」は、精神疾患や発達障害を抱える方々が、縄文時代のモノづくりを通じて自分らしさを取り戻す場を提供されています。代表の田村健さんは陶芸家であり作業療法士としての経験を活かし、陶芸を通じて心のエネルギーを引き出す支援を続けてこられました。縄文時代の穏やかで豊かな精神性に学びながら、土をこねて形を作る作業に没頭することで、メンバーの皆さんが心を落ち着かせ、日々の生きづらさを和らげることを目指されています。
心を整え、自信を育む縄文土偶づくりの魅力
「まだん」のメンバーは30代から70代まで約20名で、統合失調症や発達障害を持ちながらも、土偶制作に取り組むことで「いま、ここ」に集中する時間を大切にされています。作業に没頭することで幻聴や不安な思考から離れ、脳を休ませるリラックスタイムを得られるといいます。また、手を動かして一つの作品を完成させる喜びが自信となり、心のエネルギーを充電する大切な時間となっています。こうした体験は、単なる支援の枠を超え、共に生きる社会の実現へとつながる新しい挑戦です。
地域とつながり共生社会を目指す活動の広がり
「まだん」では制作した土偶の販売や地域の方々と共に行う縄文ワークショップを通じて、障がいの有無に関わらず誰もが尊重される共生社会の実現を目指されています。作品は百貨店やギャラリーにも届けられ、地域や社会との新たな接点を生み出しています。縄文時代の名もなき作り手の想いを受け継ぎながら、現代の社会に癒しとつながりをもたらす活動は、未来へと続く文化の担い手としての役割も果たしています。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。