泉州アグリの挑戦―泉州の耕作放棄地を再生する
大阪の耕作放棄地問題と現状
大阪府では、2005年から2020年の間に経営耕地面積が約28%も減少しています。経営耕地面積とは、実際に農業経営で使われている土地の面積を指しますが、一方で作付けされず、今後も使う予定のない耕作放棄地は年々増加しています。平成27年には42万3千ヘクタールに達し、農業を支えてきた高齢の農家さんの引退が進む中、若い世代の農業への関心が薄れていることが背景にあります。利益が出にくい農業環境も、耕作放棄地の増加に拍車をかけています。
泉州アグリの挑戦と取り組み
そんな中、泉州アグリは耕作放棄地を「誰も耕さない土地」から「みんなで育てる希望の畑」へと再生するプロジェクトを進めています。トラクターや農機具の購入、作業環境の整備を目的にクラウドファンディングを実施し、多様な人々が関わることで地域の資産として活用することを目指しています。企業のCSR活動や社員研修、地域の若者の就労支援など、多角的な取り組みを通じて農業の持続可能な未来を創造しています。
泉州アグリの野菜づくりと地域貢献
泉州アグリは大阪泉州特産の水なすをはじめ、たまねぎやキャベツなど多品種の野菜を栽培し、スイスホテル南海大阪への提供や都市部での直接販売も行っています。また、農業体験を通じてニートや引きこもりの若者の就労支援にも力を入れており、農林水産省の支援事業にも認められています。障がい者支援や地域の雇用創出にも貢献し、地域全体で支え合う環境づくりを推進しています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。