地域の人々が想いを込めた新・防災かるた
地域コミュニティの重要性と防災意識の高まり
2020年に千葉商科大学に着任した戸川和成さんは、コロナ禍の中で改めて地域コミュニティの大切さを実感しました。人と人との距離を保つことが求められる一方で、地域でのつながりや支え合いの重要性が再認識されています。特に災害リスクの高い地域では、住民同士が協力し合い、実際に行動できる防災意識を持つことが求められています。戸川さんのゼミナールは、こうした地域の課題に取り組み、防災の新しい形を模索しています。
防災マッチ開発と地域連携の取り組み
戸川ゼミナールは、印西市の地域と連携し、防災知育玩具「防災マッチ」を開発しました。これは、災害時の対応を楽しく学べるカードゲームで、体験を通じて防災意識の向上を目指しています。地域の地形や住環境に応じた避難行動の複雑さを理解しやすくする工夫がなされており、実際に体験した人々の防災意識が向上したという調査結果も報告されています。学生と地域住民が協力しながら、実践的な防災教育を推進している点が特徴です。
新・防災かるた制作へ人々に呼びかけ
本プロジェクトは、8月のクラウドファンディング開始から12月の定期体験会まで、さまざまなイベントを通じて地域防災の意識向上を図ります。防災士の星野さんも「体験から入る防災教育」の重要性を強調し、多世代が楽しみながら学べる取り組みとして期待を寄せています。地域の特性を生かした減災戦略の普及に向けて、今後も継続的な調査と改善が行われる予定です。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。