日本農業の未来を変える!持続可能な有機農業技術を研究開発し、そして普及したい!
農業の現状と抱えるさまざまな課題
私たちの食卓に欠かせないお米や野菜、小麦粉、大豆製品などは、日々の生活において「食べられない」という不安を感じることは少ないかもしれません。しかし、その背景では農業が直面する厳しい現実があります。肥料や農薬、燃料、機械の価格高騰に加え、気候変動や後継者不足が重なり、農業の持続が難しくなっているのです。特に北海道では気温の上昇により、これまで育てられてきた作物の適性が変わりつつあり、農業のあり方自体が大きく揺らいでいます。また、少子化や経済的な理由から後継者が減少し、耕作放棄地が増加していることも深刻な問題です。こうした状況は、食料生産の基盤そのものに影響を及ぼしています。
自然の力と技術を融合させた新しい農業の挑戦
現代農業は便利さを追求するあまり、土の微生物やミミズの住処を壊し、自然の循環を損なってきました。こうした背景から、起案者さんは「環境再生型有機農業」という新たな農業の形を提案されています。これは過去に戻るのではなく、自然の力と現代の技術を共存させる方法です。特に「緑肥(カバークロップ)」を活用し、土を豊かにしながら雑草を抑え、益虫を呼び込むことで、農薬や化学肥料を使わずに収量を確保する可能性を追求されています。この方法は経費の削減や環境負荷の軽減につながり、農業をより魅力的で持続可能な仕事に変えることが期待されています。
未来を見据えた挑戦とその展望
起案者さんは一度農業を離れた経験を持ちながらも、有機農業の現場での経験を経て環境再生型有機農業に出会い、再び農家としての道を歩み始められました。現在は北海道白糠町で8haの牧草地を有機畑へと転換する準備を進めており、将来的には30haまで拡大する計画を立てています。資金面での課題はあるものの、技術と覚悟を持って挑戦を続けておられます。このプロジェクトは、農業の未来を切り拓く一歩として、多くの可能性を秘めています。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。