首里城再興の年に、泡盛文化も再興を 「かなさの泡ぱん」再スタートプロジェクト
沖縄の文化を未来へつなぐ新たな挑戦
第34代「泡盛の女王」であり、令和7年度首里城復興祭の王妃でもある砂邊由美さんは、沖縄の豊かな文化や心を未来へ継承する活動に取り組まれています。特に、琉球料理や泡盛文化、薬膳の知恵を暮らしに根づかせる食の体験プログラムを通じて、訪れる人々に“感じる・心に残る”文化の魅力を届けたいという想いを持たれています。今年、沖縄の象徴である首里城の再興の節目に合わせて、途切れかけていた泡盛黒麹パンの文化を「かなさの泡ぱん」として再スタートさせるプロジェクトを立ち上げられました。泡盛は単なるお酒ではなく、家族の記憶や心のぬくもりを包み込む存在であり、その文化を飲む人だけでなく、子どもから大人まで誰もが触れられる形で未来へつなぎたいという強い願いが込められています。
黒麹の力を活かした「かなさの泡ぱん」の魅力
「かなさの泡ぱん」は、泡盛の原料である黒麹菌の発酵技術を活かし、爽やかなクエン酸の酸味と深い旨みを持つふんわりとしたパンとして誕生しました。アルコールは含まれておらず、幅広い世代が安心して楽しめる設計です。缶入りのパッケージにすることで、常温で3年半の長期保存が可能となり、日常の食事やおやつ、旅のお土産、さらには防災食としても活用できる多様なシーンに寄り添います。沖縄の文化を食べることでつなぎ、贈ることで想いを広げ、備えることで未来を守るという三つの行動がこのパンには込められています。開発には、泡盛黒麹パンの研究を続けてきた杉浦哲郎さんや金城ベーカリーの金城伸治さん、琉球大学の平良東紀教授らが携わり、地域の伝統と技術が結集した特別な一品となっています。
文化の灯をともす「かなさの泡ぱん」への期待
泡盛は600年以上にわたり沖縄の暮らしに寄り添い、祝いの席や家族の時間を彩ってきましたが、若い世代を中心にその魅力が届きにくくなっている現状があります。そんな中、「かなさの泡ぱん」は泡盛文化を新しい形で日常に届ける試みとして注目されています。首里城の再興とともに歩み出すこのパンは、食を通じて沖縄の歴史や伝統、文化を次世代へ手渡す小さな灯となるでしょう。缶入りの長期保存パンとしての利便性も備え、文化の継承と防災の両面で地域に寄り添う存在を目指しています。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。