地元ブランド食材活用!山口発地域密着型アクアポニックスプロジェクト
地元資源を活かす挑戦
山口県出身の高校生、冨山さんを中心に立ち上がったプロジェクトは、地元のブランド魚「とらふぐ」とブランド野菜「はなっこりー」を活用したアクアポニックスの実証に取り組まれています。近年の気候変動に伴う海産物や農作物への影響を踏まえ、地域資源を再評価し持続可能な循環を作りたいという想いを冨山さんは持たれています。学校という身近な環境で小型装置を作ることから始め、地元に根ざした知見と技術を育てる意欲を大切になさっています。
アクアポニックスの実践内容
アクアポニックスは、魚の排泄物を水耕栽培の植物が栄養として取り込み、水を浄化して魚に還す循環型の栽培養殖システムです。本取り組みでは、まず学校内で扱える小型の循環装置を設計・製作し、魚と植物が共存する環境をつくることを目指されています。昨年度の活動で、はなっこりーが薄い海水条件でも生育可能であることが確認され、今回の装置設計にその知見が反映されています。試験的に同属のクサフグで飼育検証を進める計画も含まれ、実験データを基に安定運用を図られます。
これからの計画と展望
今後は飼育開始から循環装置の組み立て、植物と水質の評価を段階的に行い、最終的に長期飼育の可否を検証する予定です。将来的には山口県内での実践を通して地元の特産品を発信し、地域貢献につなげたいというビジョンを持たれています。高校生のうちから実験と発信を重ねることで、持続可能な陸上養殖の可能性を広げていく意図が伺えます。本プロジェクトは高校生による取り組みです。高校という限られた環境の中で試行錯誤をしつつ進めている挑戦に是非ご注目ください。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。