着物は日本の心。その美しさを、一番遠かった障がいのある方へ届けたい
誰もが着物を楽しめる社会を目指して
「パラコレクション®兵庫」は、代表の松本あゆみさんが着付けを通じて、障がいの有無に関わらず誰もが着物を楽しめる社会をつくりたいという強い想いから始まりました。松本さんは障害者支援施設での経験を活かし、車いすの方でも着られる振袖の着付け技術を習得。コロナ禍で成人式が中止となった利用者さんたちの晴れ姿を叶えたいと、自ら振袖や小物を揃え、無料で着付けを行うなど、心を込めた活動を続けてこられました。着物は日本の心であり、誰もがその美しさを纏う権利があるという信念が、このプロジェクトの原点となっています。
多様性を祝福するインクルーシブ着物ショーの開催
松本さんと副代表の溝口靖子さんは、2026年3月に障がいの有無を超えて誰もが主役になれる「インクルーシブ着物ファッションショー」の開催を目指しています。着物には祖先への祈りや日本人の精神性が込められており、特に振袖は未婚女性の幸せを願う特別な衣装です。このショーでは、車いすの方や重度障害のある方も晴れ姿でランウェイを歩き、自信を持つ瞬間を創出。観客も一緒に着物を楽しめる場を設け、多様性と共生のメッセージを社会に届けることを願っています。会場は美しいホテル内のロケーションで、参加者全員にとって一生の宝物となる体験を提供します。
着物の魅力を広げる未来への挑戦
これまでに浴衣の着付けや撮影会などを通じて、障がいのある方々が着物を楽しむ機会をつくってきたパラコレクション兵庫。今回のプロジェクトは、着物を着ることが「できない」のではなく「知られていない」だけという現実を変え、誰もが自分らしく輝ける社会を目指しています。着物は体型や障がいを包み込み、その人だけの美しさを表現できる柔軟な衣装です。障がいのある方もない方も一緒に着物を楽しみ、多様性が自然に混ざり合う時間を創りたいという願いが込められています。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。