戦後80年 もしあの戦争が終わっていなかったら。太平洋戦争を題材にした映画制作
戦争の「もしも」を描く短編映画の挑戦
Popolu Studioの室屋さんは、太平洋戦争末期に計画されていた「ダウンフォール作戦」や「コロネット作戦」を題材にした15分から30分の短編映画を制作されています。戦後80年の節目に、「もしも戦争が終わっていなかったら」という仮想の物語を通じて、現代の私たちがいかに恵まれた時代に生きているか、そして平和の尊さを次世代に伝えたいという想いを持たれています。英雄や勝敗ではなく、極限状態で生きる普通の人々の選択や感情に焦点を当て、観る人が自分自身の生活を振り返るきっかけとなる作品を目指しているのが特徴です。
歴史考証とリアルな描写へのこだわり
本作では、軍事教練や歴史考証の専門家の協力を得て、時代背景や生活様式、言葉遣いに至るまで徹底的に調査されています。過剰な演出や感情の煽りを避け、当時の空気感を丁寧に再現することで、「そこに人が生きていた」という実感を伝えたいと考えられています。このリアルさへのこだわりは、作品の完成度を高めるだけでなく、戦争を生き抜いた先人たちへの敬意であり、今の平和が決して当たり前ではないことを忘れないための姿勢でもあります。観る人の心に「自分ならどう生きるだろうか」という静かな問いを残すことを願われています。
制作の現状と未来への展望
すでに企画段階を超え、予告編の撮影や一部シーンの撮影も終え、脚本のブラッシュアップやロケーション選定、衣装・小道具の準備が進められています。兵庫県内の歴史的建造物を活用し、少人数編成での撮影体制を整えつつ、2026年の完成を目指して制作が進行中です。制作費用の一部は室屋さんの自己負担と関係者の協力で賄われていますが、さらなる支援を得て撮影規模やクオリティを高めたいと考えられています。戦争の記憶を風化させず、平和の尊さを改めて考える機会として、多くの方に届くことを願っておられます。詳しくは、プロジェクトページをご確認ください。