震災後の福島県富岡町で、土地の物語を紡いだ一冊。移ろう風景を眼差し、新たな視点で町を体験できるガイドブックを出版したい!
震災後の富岡町を巡る新たなガイドブック
福島県双葉郡富岡町の歴史と震災後の変化を記録したガイドブック『うつほの襞0 塵と汐のみち』の出版に向けたクラウドファンディングが始まりました。本書は演劇ユニットhumunusの小山薫子さん、キヨスヨネスクさんと富岡町出身の秋元菜々美さんが企画・執筆・制作を担当しています。震災と原発事故によって大きく変わった町の風景や歴史を、物語として紡ぎながら紹介。実際に町を歩きながら新たな視点で体験できる内容となっており、音声作品も連動しているのが特徴です。
ツアーパフォーマンスから生まれたプロジェクト
このガイドブックは、2021年から2023年にかけて実施されたツアーパフォーマンス『うつほの襞』の経験をもとに制作されました。ツアーでは、参加者が徒歩や車で富岡町の各所を巡り、歴史や土地の物語を音声やパフォーマンスで体感。震災後の変わりゆく風景と重層的な歴史を感じることができ、多様な職種の方々が参加しました。今回のガイドブックは、そのツアーの一部である沿岸部の仏浜・小浜エリアを中心に、写真や詩、インタビューなど多角的な表現を通じて町の魅力を伝えています。
出版に向けた支援のお願い
今回のクラウドファンディングで集められた資金は、ガイドブックの印刷や編集、デザイン費用に充てられます。完成は2025年7月を予定しており、同年秋には出版記念の特別ツアーも開催される予定です。ガイドブックはシリーズ化も視野に入れており、今回の支援が今後の制作の礎となります。富岡町の歴史や震災後の風景を新たな視点で知る貴重な一冊です。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。