「まい食、まいライス!」素人でも稲作ができるしくみを!
素人が挑む無農薬はざかけ米づくり
新潟市の岩室温泉で、無農薬の「はざかけ米」を手作業で栽培しているプロジェクトを紹介いたします。「はざかけ」とは、稲を木にかけて自然乾燥させる伝統的な方法で、現在は機械乾燥が主流なため非常に貴重な技術です。彼らは「自分たちのお米は自分たちで作りたい!」という思いから、仕事や学業の合間に農作業を行い、3年目を迎えました。田植えや稲刈りのイベントには多くの人が参加し、地域の交流の場にもなっています。
農業機械の共同管理機構を目指して
しかし、手作業中心の稲作は時間と労力がかかり、1世帯分の年間消費量である約220kgの収穫はまだ難しい状況です。特に脱穀などの工程は機械が必要ですが、高価な農業機械を個人で購入するのは困難です。そこで、彼らはクラウドファンディングを通じて、農業機械の共同管理機構の構築を目指しています。これにより、機械を共有しながら、土地の貸し借りや仲間との協力も促進し、素人でも持続可能な米づくりができる環境を作ろうとしています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。
地域と共に育む新しい農のかたち
活動拠点の「岩室シェアハウスとも家」は、地域や学生に開かれた交流の場であり、独自のライフスタイル「他給自足」を探求する実験の場でもあります。彼らは農業のノウハウだけでなく、農作業の機会やネットワークを広げることが重要だと考えています。気候変動や食料自給の課題が叫ばれる中、誰もが自分の食べ物を作る選択肢を持てる社会を目指すこのプロジェクトは、地域の古き良き知恵と新しい挑戦が融合した取り組みです。興味のある方はぜひ応援してみてはいかがでしょうか。