AIカメラによる危険予兆検知システム
医療現場の安全を支える新技術
少子高齢化が進む日本では、医療や介護の現場での転倒・転落事故が毎年4万件以上発生しており、スタッフの負担が増大しています。こうした課題に対応するため、(株)スマートコムラボラトリーズの伊藤政彦さんが代表を務める企業が、AIカメラを活用した新しい安全管理システムの開発に取り組んでいます。このシステムは、事故の予兆を検知し、スタッフにリアルタイムで通知することで、事故の未然防止を目指しています。
AI技術で事故予防と証拠保全を実現
本プロジェクトのシステムは、スタッフが常に監視する必要がなく、AIが患者の姿勢や動作を解析して転倒や徘徊の危険を察知します。予兆が検知されるとナースステーションのディスプレイやスタッフのタブレットにアラートが届き、迅速な対応が可能です。また、万が一事故が発生した場合には、その前後の映像を自動で保存し、裁判用の証拠としても活用できる仕組みとなっています。個人情報は匿名化されて管理されるため、プライバシーにも配慮されています。
段階的な機能拡充で医療現場を支援
このプロジェクトは3段階のフェーズで機能を拡充していく計画です。まずは転落・徘徊の予兆検知を実現し、その後、患者の苦痛や介護の異常行為の検知、さらに看護・介護業務の効率化を目指したデータ分析へと進めていきます。転倒事故の防止は患者の命を守ることに直結するため、まずはPhase-1の実現に向けて支援を募っています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。