奄美大島・宇検村発!渡り鳥サシバを守る酒蔵の挑戦
奄美大島の希少な渡り鳥サシバとは
奄美大島に毎年秋から冬にかけて飛来する渡り鳥「サシバ」は、タカ科に属する猛禽類で、国内最大の越冬地として知られています。全長約50cmのサシバは、春に東北から九州までの地域で繁殖し、秋になると奄美大島へ渡って越冬します。しかし、繁殖地の里山や農地の減少、越冬地での捕獲などにより個体数は年々減少し、現在は環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。地域の方言では「チュッピー」と呼ばれ、古くから親しまれてきた存在です。
奄美大島開運酒造の保護プロジェクト
奄美大島開運酒造は、地元宇検村の自然環境と共に歩みながら、希少な野生生物の保護に取り組んでいます。2021年にはアマミノクロウサギ保護のための黒糖焼酎「AMAMI RABBIT」を発売し、売上の一部を寄付してきました。今回のプロジェクトでは、絶滅危惧種サシバの保護を目的に新たに奄美黒糖焼酎「AMAMI SASHIBA」を発売。この焼酎の売上の一部を、奄美を越冬地及び日本やアジア各地に渡る中継地とする絶滅危惧種サシバをはじめ、奄美に生息する野鳥たちの保護活動に寄付いたします。地域の自然と共生しながら、持続可能な保全体制の構築を目指しています。
国際サシバサミットとクラウドファンディングの意義
2025年10月には、サシバの繁殖地・中継地・越冬地である日本、台湾、フィリピンの関係者が集う「国際サシバサミット」が奄美大島宇検村で開催されます。これを機に、サシバの保護活動への理解と支援を広げるため、クラウドファンディングが立ち上げられました。治療費や保護活動には多くの費用がかかる現状があり、皆さまの支援が重要です。奄美