障碍者が「人の為にと思える誇りとやりがい」を持って働ける薬局を
障碍者雇用の新たな挑戦
今回ご紹介するプロジェクトは、筋ジストロフィー(DMD)の息子さんを持つ和田佳行さんが立ち上げたものです。和田さんは医療や介護、薬業の経営支援に長年携わっており、障碍者の就労環境に強い問題意識を持っています。特に、障碍者の就職先が本人の気持ちに寄り添っていない現状に疑問を感じ、誇りと責任を持てる仕事の場を作りたいと考えています。こうした思いから、障碍者と医療・薬業をつなぐ新しい雇用モデルの構築を目指しています。
薬局を活用した具体的な取り組み
プロジェクトでは、障碍者が薬局で働くことを通じて、受付対応やレセプト入力、在庫管理などの業務を担う仕組みを作っています。就労時間や勤務日数は個々の状況に合わせて柔軟に設定し、バリアフリー化やコミュニケーション支援ツールの導入など、働きやすい環境づくりにも力を入れています。研修やOJTを重ねることで、ミスのない正確な作業を身につけられるよう支援し、「人の命を預かる大切な仕事」という誇りを持てる職場を目指しています。
持続可能な社会を目指す展望
このプロジェクトは、公的補助金に依存しない収益モデルを追求し、東京都の杉並・中野・新宿の3区での展開を予定しています。補助金に頼らないことで、障碍者雇用の敷居を下げ、地域社会に負担をかけずに持続可能な事業運営と、将来的には地方都市への展開や協同組合による包括的管理体制の導入も視野に入れており、透明性と公平性の高い運営を目指しています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。