夭折の天才画家「中村 彝」REMEMBERプロジェクト
クラウドファンディング紹介
重要文化財「エロシェンコ氏の像」(東京国立近代美術館蔵)で知られる水戸出身の中村彝(1887〜1924)は、不治の病と闘いながら「個性の時代」と呼ばれた大正期の洋画壇を彗星のごとく駆け抜けた画家です。
茨城県近代美術館は1988年の開館以来、近代日本洋画を代表する中村彝の調査研究に取り組むとともに、彝芸術の紹介を活動の中心に据えてきました。
また彝の死後、彝の友人門弟によって結成された「中村彝会」を中心に、県内美術家有志140名からの資金援助で、同館の開館と同時に敷地南側に中村彝が名作の数々を描いたアトリエを新築復元し、家具などの遺品を展示公開してきました。
没後100年を迎える今年、彝の生涯と芸術を紹介する特別展を開催するとともに、彝の思慮深く、ひたむきな生き方、その功績を多くの方に知ってもらうプロジェクトとして、このクラウドファンディングを立ち上げました。
開館当初、日差しが降り注ぎ開放的な空間に建っていた中村彝アトリエは、40年近く経った今日では、遠くからではその外観を伺うことができないほど鬱蒼とした木々に覆われてしまっています。
このクラウドファンディングでは、アトリエ周辺エリアを整備し、来館者はもちろんのこと千波湖周辺を散策する人々が気軽に立ち寄れ、家族連れをはじめ老若男女が憩える魅力あるアーティスティック・スポットにリニューアルします。
孤独と病苦の中に幾多の名作を残した「孤高の画家」彝が、この先の未来も多くの人から愛され続けるために、「中村 彝」REMEMBERプロジェクトへあたたかいご支援を何卒よろしくお願いいたします。