もう捨てさせない。愛犬と飼い主が生涯一緒を実現できる老犬ホームを
飼育放棄問題と老犬ホーム設立の背景
近年、飼育放棄という社会問題が深刻化しています。飼育放棄とは、飼い主が病気や介護の負担、生活環境の変化などにより、やむを得ず愛犬の世話ができなくなり、放置や手放してしまう行為を指します。大阪を拠点に活動するNPO法人はぴねすDOGの代表・間柴さんは、17年前から保護活動を続け、これまでに約600頭以上の犬を保護・譲渡してきました。保健所からのレスキューや啓発活動にも力を注いでいますが、とりわけ飼育放棄されやすい老犬や介護が必要な犬は預かり先・里親先ともに見つかりにくく、救いたい命がを救いきれない現状があります。出来上がる老犬ホームは、単に、《老犬が最後まで適正に過ごせる場所》というだけではありません。「飼育放棄を減らす仕組み」としての老犬ホームであり、さらには、ボランティアを中心に非営利で成り立つ保護団体の負担を軽減するという大切な役割を担うものである、と感じています。
老犬ホームの特徴と運営方針
新たに設立される老犬ホームは、単なる預かり施設ではなく、飼い主と愛犬が生涯一緒に過ごせる環境をサポートすることを目的としています。病気や介護が必要な老犬も受け入れ、安心して過ごせるよう専門スタッフがケアを行います。また、飼い主が一時的に預けたい時にも利用でき、介護の負担軽減や心の休息の場としても機能します。施設は20匹以内の規模で運営され、ドッグランの設置など犬が快適に過ごせる環境づくりにも力を入れています。
支援のお願いと今後の展望
老犬ホームの開設には物件の改修工事や設備整備など、多額の資金が必要です。すでに物件は購入済みですが、改修やドッグラン設営のための支援を募っています。老犬ホームが完成すれば、介護に悩む飼い主さんが安心して愛犬を預けられ、犬たちも穏やかな生活を送ることができます。今後は介護セミナーの開催や訪問介護サービスの展開も計画されており、より多くの犬と飼い主の幸せを支える施設となることが期待されています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。