世界大会に全力で挑戦
埼玉発の若きロボットチーム「RS」
埼玉県所沢市のLEGOプログラミング教室「クレファス」所沢校から生まれた中高生チーム「RS」は、世界的なロボット競技会「FIRST LEGO League Challenge(FLL)」に挑戦しています。チーム名の「RS」は「Rhino Soul(サイの魂)」の略で、「埼玉の魂」を意味しています。2019年に結成され、現在は7人のメンバーで構成されており、2024-2025年度の全国大会で総合5位を獲得。2025年6月にアメリカ・マサチューセッツ州ウースターで開催されるWPI FLL Open WAFFLEに日本代表として出場が決定しています。
海洋探査テーマのイノベーションプロジェクト
今シーズンのFLLのテーマは「海洋探査(SUBMERGED)」で、RSは「陸から海を守る」取り組みに挑戦しています。特に赤潮問題に着目し、田畑からの栄養塩類流出を抑えるために土壌に生息するシアノバクテリアを活用する方法を研究中です。シアノバクテリアは赤潮の原因の一つですが、土壌で活用すれば土壌環境を改善し、海への負荷を減らせる可能性があります。現在、実際の畑を借りて実験と効果検証を進めており、研究者の協力も得ながら社会実装を目指しています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。
世界大会へ向けた挑戦と交流活動
RSはロボット競技での1位獲得を目標に、日々ロボット製作やプログラミングに励んでいます。昨年オーストラリアで開催されたAsia Pacific Open Championshipではアライアンスチャレンジで1位を獲得し、今年は総合1位を狙っています。また、英語でのプレゼンテーションや質疑応答に備え、通訳のサポートも受けながら準備を進めています。さらに、国内外のチームとの交流やSNSでの情報発信、地域イベントへの参加を通じてFLLの魅力を広めています。彼らの熱意と努力が世界の舞台で花開くことを期待したいです。