戦後80年、被爆と復興を経た広島の地図。被爆遺産に託された平和の願いを届けたい!
広島の被爆遺産を伝える新たな手帳
広島に原子爆弾が投下されてから80年が経ちました。戦争や被爆の記憶を風化させないため、広島出身のデザイナー柳川さんとアーティスト小平さんが中心となり、「被爆都市手帳ヒロシマ」という新しい冊子を制作しています。この手帳は、被爆遺産である建物や橋、樹木などを網羅した地図を収録し、1945年の被爆直後の状況と現在の広島を対比できる構成です。広島の過去と現在をつなぎ、平和の大切さを改めて考えるきっかけを提供します。
被爆遺産の詳細と手帳の特徴
手帳には、原爆ドームをはじめとする86件の被爆建物、159本の被爆樹木、6つの被爆橋梁が記載されています。A6サイズで携帯しやすく、カバーを開くとB2サイズの折りたたみ地図が広がる仕様です。地図には被爆による熱線や爆風の影響範囲、放射線被害のデータも詳しく示されており、当時の被害状況を視覚的に理解できます。日本語版と英語版が用意され、広島県内の公共施設や地元の書店、カフェなどでの販売も予定されています。
未来へつなぐ平和のメッセージ
このプロジェクトは、被爆遺産の保存と平和教育の推進を目指しています。地元の学生とのワークショップや修学旅行での活用を通じて、次世代に被爆の実相を伝えていく計画です。広島だけでなく、将来的には長崎でも同様の手帳を作成し、被爆遺産の保護活動を広げていく意向です。被爆都市手帳ヒロシマは、広島の歴史と平和への願いを感じながら街を歩くための新しいツールとして、多くの人に手に取ってほしい一冊です。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。