常温保存でどこへでも! 福島生まれの「月色プリン」を世界へ 【企業 ひと 技】
福島発「月色プリン」の海外展開
福島県いわき市泉町に拠点を置く地域商社、いわきユナイト株式会社が主力商品「月色プリン」の海外展開に挑戦しています。代表の植松謙さんは、震災復興支援をきっかけにいわきと縁を持ち、2016年に同社を設立しました。月色プリンは地元の酪王牛乳を使い、コラーゲン配合でとろける食感が特徴のプリンです。常温で長期保存が可能なため、ギフトや手土産に適しており、国内ではローソンなど大手コンビニでも販売されてきました。今回のプロジェクトは、この人気商品を海外市場に広げるための改良や輸送テスト、マーケティング調査を目的としています。
海外展開に向けた課題と対策
海外展開にあたり、いくつかの課題があります。まず、現在使用している豚由来のコラーゲンは宗教的な理由で一部の国で受け入れられにくいため、魚由来コラーゲンへの切り替えを検討しています。また、海外の食品添加物規制に対応するため、香料や増粘剤の見直しも必要です。さらに、輸送時の高温環境に耐えられるかどうかのテストも重要で、特に赤道付近を通る際の温度管理が課題となっています。これらの改良と検証を経て、より多くの国で安全かつ美味しいプリンを届ける準備を進めています。
世界に「プリン」文化を広げる挑戦
日本の「プリン」は世界的にはまだ認知度が低く、英語圏では「Pudding」として異なるイメージを持たれています。いわきユナイト株式会社は、月色プリンを通じて日本独自のプリン文化を海外に広めることを目指しています。すでにアメリカの日本食スーパーでの販売も始まっており、今後はドバイなど海外の市場調査やプロモーション活動を強化していく予定です。福島の食文化を世界に発信し、新たな市場を切り拓くこの挑戦に、ぜひ注目していただきたいです。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。