国重要文化財「矢中の杜」を守り繋ぐ│千年先まで残すための防災設備を
千年住宅「矢中の杜」の魅力
矢中の杜(旧矢中家住宅)はつくば市北条地区にある近代和風住宅です。昭和13年から築かれ、実業家の矢中龍次郎が「千年住宅」を目指して通気性や素材を工夫しました。職人技が光る板戸絵や銘木、調度品に彩られ、2023年には国指定重要文化財となりました。
被災と防災への挑戦
しかし、東日本大震災や大型竜巻、近年の異常気象によって屋根瓦や壁、調度品に被害が及び、建物の維持管理は困難を極めています。この邸宅を守るために立ち上がったのが、NPO法人“矢中の杜”の守り人と呼ばれるボランティアです。森さんや井上さんをはじめ、多様な方々が清掃やガイドを通じて魅力を発信していますが、防火や耐震など防災設備の整備は急務です。その第一歩として、クラウドファンディングに挑戦しています。
未来へつなぐ活動第一歩
このプロジェクトでは、自動火災報知設備などの防災機器設置や専門家の助言を実現し、千年先まで保存活用できる体制を整えます。地域とも連携しながら、文化遺産を守り伝える取り組みをさらに広げたいと考えています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。