見えづらい困りごとを抱える子どもと家庭が、その人らしく共生共存できる社会の実現
認知症ケアと発達支援の新たな挑戦
「cocowa|親子の未来ラボ」代表の望月えみさんは、医療と福祉の現場で約20年の経験を持ち、認知症ケアと発達支援を中心に活動してきました。望月さんは、家庭内で起こる「言葉にできないモヤモヤ」や「支援のはざま」に寄り添い、子どもや家庭を起点に地域や職場へと理解の輪を広げることを目指しています。福祉職や心理職、保護者など多様なメンバーがチームに参加し、現実に根ざした支援を届けることを大切にしている点が特徴です。
プロジェクトの目的と具体的な取り組み
このプロジェクトは、「自分らしい未来を子どもと一緒に描ける社会」をつくることを目標にしています。具体的には、言語化しにくい困りごとを整理する講座や教材「未来パスポート」、生活の中の違和感に気づくチェックブック「脳のサイン」、職場や地域での啓発・研修プログラムの制作・展開を行います。また、合理的配慮の形骸化を防ぐ研修や、支援の枠に入りきらない人々への仕組みづくり、自治体や企業との連携も視野に入れています。これにより、制度だけでは解決できない現実に対応し、家庭から社会へとつながる支援の仕組みを広げていきます。
背景と今後の展望について
診断がつかないものの日々の生活に困難を感じる人や、子どもの気になる様子にどう対応すればよいかわからない家庭は多く存在します。望月さんは、そうした「声にならない困りごと」を整理し言葉にすることが支援の第一歩と考えています。現在は「未来パスポート講座」のプロトタイプが完成し体験提供中で、教材や研修プログラムの開発も進んでいます。2025年7月には心理学スクールでの講義も予定されており、地域連携に向けたパートナー探しも本格化しています。詳しくはプロジェクトページをご覧ください。